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Origin: 久々にヒットのダン・ブラウン小説

投稿日:2018年12月26日

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最後の最後まで目が離せない

本作はダン・ブラウン氏によるラングドン教授シリーズの最新作で、同シリーズの中では個人的にかなりヒットしました。前作の「インフェルノ」は個人的にはあまり面白く感じず(話が冗長で、いまいち盛り上がりに欠けた感がある)、途中で投げ出しかけたのですが、本作は引きずり込まれるように最後まで読めました。

飽きずに最後まで読めた理由として、やはりタイトルにもある「オリジン」、つまり人類はどこから来たのかということと、もう一つのメインテーマである、これから人類はどこへ向かうのかという、誰でもが興味を持てそうなテーマを中心にしているということが大きいのではないかと思います。これらのテーマに対して、ついにその答えを見つけた!とする人物が、そのプレゼンの直前に暗殺されてしまい、代わりにラングドン教授がそのプレゼンの内容を明らかにすべく奮闘する、というのが大筋ですが、そのプレゼンの内容って何だろう?というのが気になって、どんどんページをめくってしまいます。

そういう意味では、ダンテの「神曲」をテーマにした前作は、ダンテ好き又はダンテを読んだことのある方々(私は以前トライしましたが途中で挫折 orz)にはすんなりと入り込めそうな気がしますが、私にはちょっと入り込み切れませんでした。。。今作の方が、万人向けという感じがします。

また、あくまで個人的な感想ですが、本作は前作に比べてテンポもよく、ストレスなく読み進められます。さらに、最後の最後になるまで真犯人やプレゼンの中身がわからず、早く真相を知りたい!という気持ちで、最後の方は一気に読み進めてしまいました。

正直、前作を読み終えたとき、そろそろラングドン教授シリーズも限界かな?なんて思っていましたが、今作はとても面白く読めました。また新作が出たら買っちゃうと思います。気軽に読めますし、邦訳も出ていますので、ぜひご一読を!(^^)/


 

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国際関係、政治、哲学、古典に関する本が大好物。読書は絶対紙派(電子はちょっと苦手なのです…)。アコースティックギターが趣味で夜な夜な練習にいそしんでいる。ツンツンヘアがトレードマークで、ヘアカットをするときのお決まりの注文は「横と後ろはバリカンでトップは短く」。
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