人文・思想 自己啓発

自分の時間:限られた時間で自分を高める方法

投稿日:2020年2月7日

自分の時間:時間は実に不思議な貴重品である アーノルド・ベネット

すぐ読める、すぐ役立つ、それでいて味わい深い

仕事がおわり、へとへとになって帰宅したのち、テレビやネットをぼんやり眺め、お酒の1杯でもいただいて、明日も早いからと布団にもぐりこむ。特段不満があるわけではないけど、仕事に追われてなんとなく毎日が過ぎてしまっている。こう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。

私も仕事が忙しい時期などは、帰宅したあと、ネットサーフィンに明け暮れ、何ら生産的なことをすることなくそのまま一日が終わってしまうことも少なくありません。

本書はそんなあなた(そして私)のための一冊です!本書は、朝起きてから仕事に行くまでの時間、通勤時間、そして帰宅してからの時間について、徹底的に無駄を省き、自己を高める時間に当てよう、と熱意にあふれて語りかけてきます。

本書を読むと、今すぐテレビを消して、何か勉強したり、本を読みたくなります(笑) 毎日の生活の中で、なんとなく満たされない、不全感を持っている方には全力でおすすめしたい本です。

具体的かつすぐに実行可能なアドバイス

本書の素晴らしいところは、なによりアドバイスが具体的かつすぐに実行可能であるところでしょう。例えば、家を出てから電車の駅に着くまでの間、何か一つのことに考えを集中してみる、ということなどは、明日からでもできそうです。

また、すべての人に「何よりもまず詩を読みなさい」として、詩を読むことの大切さを強調していますが、そのために詩を理解するための論文や、具体的な書名を挙げて読むべき詩を紹介するなど、とにかく懇切丁寧なアドバイスを提供してくれます。私も本書を読んで、詩を読むことに挑戦してみようかという気になりました(笑)

この本は、本当にすぐ読めてしまいます。私の持っている文庫版では200頁ほどですが、行間もゆったりととってあり、また、語り口調も柔らかいので、あまり苦労もせず2時間くらいで読めてしまいました。

それでいて、内容は薄っぺらくなく、何度でも読み返したい奥深さを感じられます。
時間を無駄にしているなと感じている人は、本書を読んで、「自分の時間」を有効活用してみませんか?


 

自分の時間:時間は実に不思議な貴重品である アーノルド・ベネット

自分の時間:時間は実に不思議な貴重品である
アーノルド・ベネット

Amazonで見る 楽天で見る

 

The following two tabs change content below.

国際関係、政治、哲学、古典に関する本が大好物。読書は絶対紙派(電子はちょっと苦手なのです…)。アコースティックギターが趣味で夜な夜な練習にいそしんでいる。ツンツンヘアがトレードマークで、ヘアカットをするときのお決まりの注文は「横と後ろはバリカンでトップは短く」。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-人文・思想, 自己啓発
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

The Four Tendencies-Gretchen Rubin-idobon.com

The Four Tendencies:ありそうでなかったタイプ別の対人関係指南書

ありそうでなかったタイプ別の対人関係指南書 メリッサ・グリッフィン(Melyssa Griffin)というオンラインマーケターのPodcastをよく聞いているのですが、そのゲストとして出演していたのが …

保守主義とは何か- 反フランス革命から現代日本まで-宇野 重規-idobon.com

保守主義とは何か:入門書としてうってつけ

保守主義を学ぶにはまずこの1冊から! 私は政治思想について専門的に学んだことはありませんが、長い間興味を持ってきました。保守主義についてもこれまでに何冊か本を読んできましたが、その中でも本書は内容・分 …

読書について 他二篇 (岩波文庫)-ショウペンハウエル(Schopenhauer)-idobon.com

読書について:読書に対する姿勢が変わる

辛口だけどためになる読書論 本書は、辛口で有名なドイツの哲学者ショウペンハウエル(以下、辛口オジサマ)の、読書に関するエッセイを集めた本です。辛口オジサマから放たれる、これでもかと言わんばかりの、耳の …

知的生活の方法-渡部 昇一-idobon.com

知的生活の方法:読書への愛やヒントがたくさん詰まった本

この本で自分は読書に目覚めたといっても過言ではない 「1冊の本との出会いによって、人生が変えられた」 そんな言葉、時々耳にしますよね。私もこれまでそれなりに様々なジャンルの本を読んできましたが(といっ …

読書論 (岩波新書) -小泉信三-idobon.com

読書論 (岩波新書) :何度も読み返したくなる、味わい深い読書論の古典

参考になるアドバイスも満載 私が読書に目覚めたのは20歳くらいなのですが(遅いですね💦)、その際に、どういう本を、どうやって読んだらいいんだろうか?という疑問にまず遭遇しました。そこで …