論文って何書けばいいんだろう?という疑問が解消
「論文入門」と称される本は本当に多く存在しますし、個人的にもそれなりの数を読んできましたが、その中でもこの本はダントツでおススメできます!とにかく良いです!(語彙力)
個人的に、学部時代にレポートや卒論などを書く際、一番始めにぶち当たった問題が、「論文って、何書いたらいいんでしょう。。。(´・ω・`)?」でした。あまり大学でも論文の書き方を教わる機会は乏しく、巷の「レポート作成術」みたいな本を読んでも、文章技術とか注の書き方とか、いわゆるお作法の話が多かったんですね。
結局、テーマとして何を書くかということを明確にしきれず、なんとなく文献を読んで、それをもとに自分の感想めいたものを書いて、所定のページ数まで何とか字数を埋める、というようなことの繰り返しでした。もちろん、そんな感じで出来上がる論文(?)は、何が言いたいのかよくわからない、中途半端な読書感想文のようなものでした。
もし同じような問題に直面されている方、もはや心配ご無用です!本書で一発で解消できます!(大袈裟?)この本は、いわゆる文章のお作法的な話ではなく、「テーマの決め方、見つけ方」という論文の最も核となる作業について丁寧に解説したうえで、教授をもうならせるような、論旨一貫した論文に仕上げるための、論文としてあるべき基本の「型」についても解説されています。
本書は、卒論、修論、博論から学術論文に至るまで、それぞれ分けて解説されており、学部学生の方から、将来研究者を目指す人まで、幅広く活用できるのではないかと思います。「社会科学系のための」と銘打っておりますが、本書の考え方は、広く人文系の論文にも適用できると思います(さすがに理系学問には厳しいかと思いますが。。。)これから論文を書きたい、もしくはより良い論文を書けるようになりたい、という方には、まずは本書を、と声を大にしておススメしたいです。
社会科学系のための「優秀論文」作成術―プロの学術論文から卒論まで
川崎 剛
夫
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