人文・思想 自己啓発

やり抜く力 GRIT(グリット):私に足りなかったことを教えてくれた、何度も繰り返して読みたい本

投稿日:2018年3月7日

やり抜く力 GRIT(グリット)-アンジェラ・ダックワース-idobon.com

「世の中で偉業を成し遂げる人々」の性質と傾向からインスピレーションを受けられる良書

生まれ持った才能や非凡な能力を過信する父親に「おまえは天才じゃない」と幼少時から言い聞かせられて育った著者のアンジェラ・ダックワース氏。父親が間違っていることを証明するかのようにハーバード大、オックスフォード大、マッキンゼー勤務と輝かしいエリート道を歩んでいく。さらに、別名「天才賞」で知られる「マッカーサー賞」も受賞。本書は、いわゆる「世の中で偉業を成し遂げる人々」はどういった性質があるのか、という自身の研究をまとめた本です。

努力すればできる、というのは当たり前のように聞こえるかもしれませんが、本書は数多くのケーススタディを通してそれを証明していくので、説得力がある。私たち凡人にも、諦めないで続けさえすればいつかは目指すところに到達するのである、という希望を与えてくれるのです。

私は、行動力はある方だけど何かを長い期間続けるのが苦手です。始めたその時は「よし!やるぞ!」と鼻息を荒くして高い目標を立て、その時の興奮に任せてかなりのスピードで行動を始めるんだけど、すぐに飽きてしまう。
今までに立ち上げよう意気込んだのに、ほったらかしにしてしまったプロジェクトの数々を振り返ると、穴があったら入りたいくらいです。過去にノートに書いた目標を一年後に発見してしまった時、ほんの少しも達成できていないところを見ると、自分を責めたい気持ちになります。
でもこの本を読んで、私が今まで何もかも中途半端だったのはトライ&エラーのトライはできるんだけど、エラーがあると起き上がれなかったからなのだと、はっきり気づかされました。

昔、「チャレンジ」かなんかの教材で、ボタンを押すと「やればーできる!」と音声が出る置物をもらったことがありましたが、「暑苦しいな~」と思っていました(笑)。でも本当に自分の達成したいところを目指すなら、何が何でも「やる」しかない。やり続けた人はどこかで勝つし、戦うことさえも放棄してやめてしまったら勝てるわけがありません。

努力が誰にも見られていない、評価されていない、数字になって返ってきていないと感じる時、地味ぃ〜なことをコツコツやり続けた人のみが、到達したい目標に達する。それを思い出させてくれる本書は、これからも行き詰まった時に何度でも読み返したいです。いや、すでに2回読みました。

例えば、史上最も影響力のある科学者とされたダーウィンでも、並外れた能力を持っていたわけではないと本書では語っています。ダーウィンは記憶力が平均以下で、日付さえも覚えていられないほどであったのに、何か一つのことについて考え続ける根気強さだけはあったそうです。
雑誌「ザ・ニューヨーカー」の編集者で、同誌の元イラストレーターであったボブ・マンコフ氏は、自分のイラストが採用されるまでにボツになった作品数はなんと2000。

まわりの環境はコントロールできないことは多いけど、自分が決めた何かを地味に続けるということは、自分の意思。ということはコントロールしようと思えばできることです。

印象に残った言葉は、「やり抜く力」が強い人は満足できない自分に満足しているということ。努力のプロセスはつらいかもしれないけれど、「快楽」とは違う「愉しさ」を味わえたら、気付いた時には自分でもびっくりするような場所に到達しているのでしょう。私もその日を楽しみに、やるべきことを着実にこなしていこうと思わされるのでした。


 

やり抜く力 GRIT(グリット)-アンジェラ・ダックワース-idobon.com

やり抜く力 GRIT(グリット)―人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
アンジェラ・ダックワース

Amazonで見る 楽天で見る

 

 

The following two tabs change content below.
妻

体や栄養に関するマニアックな本、経済・投資関連の本、社会学系の本が好き。モノを増やしたくないので本はできる限りデジタルにしたいと思っている。ミステリー&サスペンス系の小説が好きだが、はまり込むと家事や仕事をおろそかにするのでたまにの楽しみにしている。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-人文・思想, 自己啓発
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

読書について 他二篇 (岩波文庫)-ショウペンハウエル(Schopenhauer)-idobon.com

読書について:読書に対する姿勢が変わる

辛口だけどためになる読書論 本書は、辛口で有名なドイツの哲学者ショウペンハウエル(以下、辛口オジサマ)の、読書に関するエッセイを集めた本です。辛口オジサマから放たれる、これでもかと言わんばかりの、耳の …

知性の磨き方-林望-idobon.com

知性の磨き方:辛口かつユーモアあふれる論調で語る知性磨き

学問に、読書に、趣味に、あらゆる人に参考になる人生論 私のレビューをいくつか読んでいただいたことのある人はお気づきかもしれませんが(そんな方がどれだけいらっしゃるかはわかりませんが…(^^ …

The Miracle Morning-Hal Elrod(ハル・エルロッド)-idobon.com

The Miracle Morning(邦題:モーニングメソッド):私の人生も朝の習慣で変わった

3年前に読んで朝の習慣を取り入れてから、かなり人生変わったと思う 2014年の終わりにあるポッドキャストを聞いていて、たまたま著者のHal Elrod(ハル・エルロッド)さんがインタビューされていたの …

Unshakeable: Your Financial Freedom Playbook-Tony Robbins(トニー・ロビンス)-idobon.com

Unshakable:単なる資産運用本ではない、人生の核心に訴えた本

世界的ビジネスリーダーが説く本当の意味で揺るがされない人生 世界的に影響力のあるモチベーショナルスピーカー、コーチ、起業家であるトニー(アンソニー)・ロビンスが、世界の最強な投資家たちにインタビューし …

正統の哲学 異端の思想―「人権」「平等」「民主」の禍毒-中川八洋-idobon.com

正統の哲学 異端の思想:常識を180度ひっくり返されます

あなたは、自分の常識を疑う勇気はありますか・・・? タイトルからしてかなりヤバげな本ですね(^^;) 副題にある通り「人権」「平等」など、一般的に望ましいとされている概念を「毒」とまで呼び、本文ではデ …