すぐ読める、すぐ役立つ、それでいて味わい深い
仕事がおわり、へとへとになって帰宅したのち、テレビやネットをぼんやり眺め、お酒の1杯でもいただいて、明日も早いからと布団にもぐりこむ。特段不満があるわけではないけど、仕事に追われてなんとなく毎日が過ぎてしまっている。こう感じたことがある人も多いのではないでしょうか。
私も仕事が忙しい時期などは、帰宅したあと、ネットサーフィンに明け暮れ、何ら生産的なことをすることなくそのまま一日が終わってしまうことも少なくありません。
本書はそんなあなた(そして私)のための一冊です!本書は、朝起きてから仕事に行くまでの時間、通勤時間、そして帰宅してからの時間について、徹底的に無駄を省き、自己を高める時間に当てよう、と熱意にあふれて語りかけてきます。
本書を読むと、今すぐテレビを消して、何か勉強したり、本を読みたくなります(笑) 毎日の生活の中で、なんとなく満たされない、不全感を持っている方には全力でおすすめしたい本です。
具体的かつすぐに実行可能なアドバイス
本書の素晴らしいところは、なによりアドバイスが具体的かつすぐに実行可能であるところでしょう。例えば、家を出てから電車の駅に着くまでの間、何か一つのことに考えを集中してみる、ということなどは、明日からでもできそうです。
また、すべての人に「何よりもまず詩を読みなさい」として、詩を読むことの大切さを強調していますが、そのために詩を理解するための論文や、具体的な書名を挙げて読むべき詩を紹介するなど、とにかく懇切丁寧なアドバイスを提供してくれます。私も本書を読んで、詩を読むことに挑戦してみようかという気になりました(笑)
この本は、本当にすぐ読めてしまいます。私の持っている文庫版では200頁ほどですが、行間もゆったりととってあり、また、語り口調も柔らかいので、あまり苦労もせず2時間くらいで読めてしまいました。
それでいて、内容は薄っぺらくなく、何度でも読み返したい奥深さを感じられます。
時間を無駄にしているなと感じている人は、本書を読んで、「自分の時間」を有効活用してみませんか?
自分の時間:時間は実に不思議な貴重品である
アーノルド・ベネット
夫
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