30代、40代の夫婦の寝室事情のリアルが語られる
夫とセックスしたくない妻の座談会。好きで結婚したのに、なぜセックスしたくなくなるのか。なぜ、夫に拒まれるのか。どうやって解決しようと心がけているのか。
数人の妻たちが夫婦仲相談相談所所長で著者の二松まゆみさんと語り合います。
30代半ばの主婦友達と話していて、「二人目欲しいけど・・・」とか「なかなかできない」を良く聞くようになりました。もっとオープンな友達からは、「一人目妊娠後レスだから、どうにか頼まなきゃ!」とか「子供と寝てるから、排卵日にリビングにお布団ひいて『お願いします!』するしかない・・・」と。聞きたくても根掘り葉掘りは聞けない、お隣の寝室事情。そんな下劣な興味本位からこの本を手にとりました。
くすっと笑って同感するコメントが多々。
例えば・・・
・旦那の枕カバーを洗う時だけ塩素系漂白剤
・旦那が寝た部屋なんかくさい
・旦那の下着はユニクロのでももったいないと思う(←ひどい)
とかね!私もあるある!と共感してしまうエピソードも多々出てきて面白い。
その一方、腑に落ちなかったのは、著者の浮気の定義、「同じ相手と2回以上セックスしたら、浮気」。
じゃあ風俗で毎回違う人とならいいのか?!
一晩だけだったら外で色んな人とやりまくってくる旦那でも浮気でないと言って許せるのか?
そんな旦那とセックスレスを解消したいと思えるのか(性病移されそう…)?
などなどツッコミどころ満載。
「男は横見するもの!そこは多めに見てあげて、正妻としての地位を確立しなさい」とのメッセージには疑問を覚えました。アメリカのフェミニストからはお怒りの言葉をいただきそうな古い男女感。
一点、気付きを与えられたのは、セックスレス夫婦が生み出す子供による、更なるセックスレスの連鎖についてです。
夫から女性として相手にされない妻が子育てに全身全霊をそそぐ→大概その傾向は男の子ママに多い→隠れマザコンと間違った妻の観念(かまってちゃんの育成、妻は俺の世話をしてくれる家政婦)が育てられる→知らず知らずのうちに自分の旦那のような子供を育てている妻→その男の子が大人になったとき更にセックスレスの夫婦を生み出す
なるほどなと思いました。これには、日本人男性の子育てに対する関わりの欠如も関係するのかなと思います。
大体結婚したら家族になるからセックスとかする対象じゃないって考え方が理不尽なんだよ!
私は本は断然紙派・図書館で借りるタイプなのですが、今回も恥ずかしげもなく近所の図書館で予約して、取りに行きましたよ笑
図書館の人に、「この人大丈夫かしら…」とか思われているんだろうなぁ。このレビューを書くために恥を忍んで図書館で借りてきた私に拍手喝采をお願いします。
夫とは、したくない。セックスレスな妻の本音
二松まゆみ
妻の姉
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