人文・思想 洋書 自己啓発

The Miracle Morning(邦題:モーニングメソッド):私の人生も朝の習慣で変わった

投稿日:2018年4月24日

The Miracle Morning-Hal Elrod(ハル・エルロッド)-idobon.com

3年前に読んで朝の習慣を取り入れてから、かなり人生変わったと思う

2014年の終わりにあるポッドキャストを聞いていて、たまたま著者のHal Elrod(ハル・エルロッド)さんがインタビューされていたのが、この本The Miracle Morning(ザ・ミラクルモーニング)を知ったきっかけ。かなりの頻度で、ポッドキャストで聞いた著者の本を買ってる私ですが、これはすごく影響を受けた本の一つ。その後2017年に「モーニングメソッド」という邦題で日本語版も出版されています。

著者のHal Elrodさんは、十代の時からビジネスをして、成功をしてきた方です。
10代で高級スポーツカーに乗り、人生ブイブイいわせていた矢先に大事故に遭い、一度死にかけます。医者から二度と歩けないと言われたものの、ポジティブ思考でリハビリに取り組み、見事回復。
その後も講演やコーチングなどのビジネスで着々と成功の道を昇りつめていた矢先に、リーマンショックの打撃を受け、借金まみれになってしまいます。やがて、鬱のように激しい落ち込みを経験し、自暴自棄な生活を送ってしまいます。
そんな中、友達に「運動しろや」といわれてはっとし、重い腰を上げてランニングを始めます。そしてまた新たに前進する気力が戻ってきたので、世界の成功者たちがどんな習慣があるか片っ端から調べ始め、全部実行しようと決意。それで生み出したのが朝のポジティブな習慣「ミラクルモーニング」です。

「ミラクルモーニング」の唱える「LIFE S.A.V.E.R.S」

ミラクルモーニングは、早起きをしてポジティブな行動をする習慣を身に着けようというものです。Elrodさんは、そのポジティブな行動の頭文字を取って「LIFE S.A.V.E.R.S(人生の救世主)」と呼んでいます。

S Silence 静けさ

  →朝まず静けさの中、心を落ち着かせたりメディテーション(瞑想)をする

A Affirmation 自己肯定

  →自分自身のありのままを受け入れ、ポジティブに励ましてあげる

V Visualization ビジュアライゼーション(可視化する)

  →目標に向かって頑張る自分や、達成した自分を思い浮かべる

E Exercise 運動

  →なんでもいいので体を動かす

R Reading 読書

  →本を読む

S Scribe 書く(ジャーナリング)

  →自分の思いを紙に書く

これらの6つの行動を組み合わせて、ポジティブな朝を過ごそうというものです。「S.A.V.E.R.S」は最短6分にカスタマイズが可能。朝からせわしなく活動するよりも、まずは自分の心と体を整えることの重要性を訴えています。

私の人生も結構変わったよ

この本は2015年の頭くらいに、「人生なんとかしなきゃな~」と思っていた時に手に取りました。ちょうど諸々の健康改革を始めた時期で、食べるものも睡眠も改善して、色々やる気になっていた頃でした。よくできた話のようですが、今振り返ると「ミラクルモーニング」で読んだ朝の習慣を取り入れてから、人生が良い方向に向き始めたのではと思います。

この本を読んでから、朝の時間30分~1時間を、その一日に向けて自分の心と体を整える時間に使うことにしたのです。まず変えたのが、朝起きてすぐにスマホを見ないというものです。これは私の健康の師匠Shawn Stevensonの影響でもあるのですが、朝起きてすぐにスマホを見るというのは、朝イチで自分ではなく他人の雑事(Other people’s matter)を優先するということです。メールもSNSも、結局は他人のマターにすぎないのであって、朝イチにそれを見るということは、受け身の状態になります。

それよりも、朝一番にまず自分の内面と向き合って、心と体の調子を整える。それから、他人のコトに目を向けても遅くないのです。心と体の調子が整っていない状態でいきなり飛び込むより、色々なできごとに対してポジティブな受け取り方ができます。そして、より良い状態でその日の出来事を処理することができるようになります。

私の朝は、まず暖かいレモン水を飲んで体の渇きを癒すことから始まります。そして、聖書かディボーションブックを読んで、深呼吸しながら祈って、筋トレをするというものです。こう文字にするとめっちゃ意識高い系みたいですがw
でもこういったルーティーンをかれこれ3年以上続けています。

ミラクルモーニングの「S.A.V.E.R.S」全てを行っているわけではありませんが、朝の時間は誰にも邪魔されない大切な時となりました。朝イチで内面と体のコンディションがきちんと整えられているか否かで、その日に起こるできごとに対して、自分の中での受け取り方がかなり変わってくるのを感じます。

朝一番にスマホをついつい無意識に触ってしまうという人には、ぜひ取り入れてほしい習慣です。本当に人生が、ポジティブな方向に変わっていきますから。


 

The Miracle Morning-Hal Elrod(ハル・エルロッド)-idobon.com

The Miracle Morning(ザ・ミラクルモーニング)
Hal Elrod(ハル・エルロッド)

Amazonで見る 楽天Koboで見る

 

【日本語版】

朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド-ハル・エルロッド (著), 鹿田昌美 (翻訳)-idobon.com

朝時間が自分に革命をおこす 人生を変えるモーニングメソッド
ハル・エルロッド (著), 鹿田昌美 (翻訳)

Amazonで見る 楽天で見る

 

 

The following two tabs change content below.

体や栄養に関するマニアックな本、経済・投資関連の本、社会学系の本が好き。モノを増やしたくないので本はできる限りデジタルにしたいと思っている。ミステリー&サスペンス系の小説が好きだが、はまり込むと家事や仕事をおろそかにするのでたまにの楽しみにしている。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-人文・思想, 洋書, 自己啓発
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

やり抜く力 GRIT(グリット)-アンジェラ・ダックワース-idobon.com

やり抜く力 GRIT(グリット):私に足りなかったことを教えてくれた、何度も繰り返して読みたい本

「世の中で偉業を成し遂げる人々」の性質と傾向からインスピレーションを受けられる良書 生まれ持った才能や非凡な能力を過信する父親に「おまえは天才じゃない」と幼少時から言い聞かせられて育った著者のアンジェ …

On China-Henry Kissinger-idobon.com

On China(邦訳タイトル:中国):重鎮キッシンジャー氏による長大な中国論

不満な点もあるが、面白い 本書の著者は言わずと知れた米国政治界の重鎮、ヘンリー・キッシンジャー氏です。キッシンジャー氏は大統領補佐官や国務長官を歴任し、1970年代の米中国交正常化にも当事者として深く …

The Professor Is In: The Essential Guide to Turning Your PH.D. Into A Job Karen Kelsky

The Professor Is In:学問で食べていきたい人の必読書

アカデミックな就職活動のサバイバル教本 本書は、アメリカの博士課程の学生が就職で直面する厳しい現実と、その中でいかにアカデミックな職をゲットするかという方法に焦点をあてて解説している本です。 米国にお …

The Subtle Art Of Not Giving F**k-Mark Manson-idobon.com

The Subtle Art Of Not Giving F*ck:題名は強烈だが大切なことを学ばされる。細かいことを気にしてしまう人必読

2017年に読んだ中で最も影響を受けた本 タイトルにはかなりぎょっとさせられるのですが、汚い言葉遣いの反面、書いてあることは非常にまともで哲学的でした。 この本との出会いは、好きでよく見ているアメリカ …

永遠平和のために-イマヌエル・カントidobon.com

永遠平和のために:平和論の古典ですが…

読みにくいわりに得られるものは少ない 本書は言わずと知れたドイツの大哲学者、イマヌエル・カントによって書かれた、平和論の古典ともいわれる本です。カントと言えば、『純粋理性批判』などの純哲学の著作が大半 …