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Fitness Junkie:ニューヨークのヘルス&フィットネスシーンはここまできたか

投稿日:2019年5月3日

Fitness Junkie-Lucy Sykes-idobon.com

Fitness Junkie
健康&フィットネスオタクなら読みたい一冊

ニューヨークの今どきのヘルス&フィットネスシーンを織り交ぜながら、一人のアラフォーの女性のボディイメージやキャリアの葛藤を描いた作品。

ジェイニー・スイートはゲイの親友ボウと、人気ウエディングドレスブランドのB.を展開するやり手の経営者。ファッション界でメディアに出る機会の多いジェイニーですが、40代を間際に体重が増加傾向に。

細めのサイズしか作らないことで知られているB.ですが、ある時ジェイニーが公の場で炭水化物にかぶり付いている写真と共に、批判記事が公開されてしまいます。

それに腹を立てたパートナーのボウに、14キロ痩せるまで会社に来るな、と宣告されてしまいます。その後、あらゆる流行りのダイエット法やフィットネスクラスを試していくジェイニー。その間に出会ったある人気フィットネスインストラクターの秘密を知ってしまい・・・という感じでストーリーが展開していきます。

最新のヘルス&フィットネスシーンが面白い

本書の見どころは、ジェイニーが色々なフィットネスクラスや健康法を試していき、それを若干皮肉めいた感じで描いているところ。

例えば、トップレスヨガ(上半身裸のヨガ)とか、泥を食べてデトックスするとか、クラス中にインストラクターが罵声をあびせる高額スピンクラス、150万円もするリトリート旅行とか。読んでいて飽きないです。

トップレスヨガは調べたら本当にあるようです(笑)

人は誰しもないものねだり

ジェイニーはビジネスで成功していて、しかも実家は全米有数のお菓子メーカー。いつでも帰ってきて実家の事業を継ぐことはできるのに、B.での仕事に戻ることに固執します。

他人からみたらいかにも羨ましい恵まれた境遇にあるのに、ひとつの問題点ばかり見つめてしまう。誰しもそんな頑固なところがあるのではないでしょうか。

本書はニューヨークの人気スタイリストLucy Sykesが書いた小説です。ニューヨークのファッションシーンを熟知する彼女だからこそ、描けたストーリーなのでは。

ニューヨークのファッション界や富裕層にいにもいそうだな、という登場人物の描写も面白いです。そのうち映画化しそうだな、この本。

スラングも面白い

この本でもう一つ面白かったのが、いかにも今っぽいスラング。

スマホがある今だからこそ使われるようになった言葉など、気になったスラングをいくつか紹介しておきます。

Facetune

画像加工アプリのこと。動詞として使う

例:”I’ll Facetune your photo.”

「あなたの写真、加工してあげる。」

 

postworthy

アップする価値のある(画像など)

例:”Is this picture postworthy?”

「この写真、アップすべき?」

 

addy=address

住所

例:”Text me the addy and I’ll meet you there.”

「住所送っといて。直接現地で会おう。」

 

wellth

wealth(富、裕福なこと)とかけて、お金のことを忘れて、人生の豊かさを大切にすること

 

CHO

Chief Household Officer

CEOとかけて、専業主婦のこと


 

Fitness Junkie-Lucy Sykes-idobon.com

Fitness Junkie
Lucy Sykes

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妻

体や栄養に関するマニアックな本、経済・投資関連の本、社会学系の本が好き。モノを増やしたくないので本はできる限りデジタルにしたいと思っている。ミステリー&サスペンス系の小説が好きだが、はまり込むと家事や仕事をおろそかにするのでたまにの楽しみにしている。
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