「 小説 」 一覧
-
贖罪の奏鳴曲(ソナタ):悪人か善人か分からない主人公の行動から目が離せない
主人公、いい奴なの?悪い奴なの?最後まで分からない! ストーリーは、主人公である利き腕の弁護士御子柴(みこしば)が、とある男の死体を処理するところから始まります。弁護士らしからぬ怪しい行動を取ったり、 …
-
フランス語で読もうとしたが挫折… 私はフランス語を勉強しています。フランス語は、英語の10倍以上難しく感じます。特に文法。名詞に男性と女性があるし、その名詞が文中にいる時は、形容詞もそれに合わせなくて …
-
ベラミ:欲望、死、人生の満足、恋愛のあり方、そしてフランス人の暮らしぶり
最低な男の欲望の末とは… ベラミというニックネームのデュロイはノルマンディーの田舎の出。そんな彼があの手この手を使って出世を目指し、社会的地位をのし上がっていく様子が精力的に描かれた本です。彼の飽くこ …
-
五分後の世界:戦争をやめなかった日本はこうなっていたかもしれない
かなりグロテスクだけど、学ぶべきことがある 目が覚めたら兵士に囲まれて泥沼を歩かされていた主人公の小田桐。謎の地下の空間にもぐりこむが、周りは混血児だらけ。そこは5分時間の進んだ、別の世界だった。第二 …
-
快楽を追い求めた行く末は… 時代は18世紀後半のナポレオン三世政権。オスマン計画というパリ大改造が行われ、多額の資金がパリの街に、特に不動産に流れ込んでいた時代を背景にしています。浪費と金銭主義で浮か …
-
二年間のバカンス 十五少年漂流記:小中学生の男の子に読んでもらいたい
明るく、勇気を持つことを教えられ、力付けられる本 「海底二万里」などで有名な19世紀のフランスの小説家、ジュール・ヴェルヌの小説、「二年間のバカンス」を読みました。 15人の少年達が無人島に漂流してし …
-
変わったスタイルの小説 村上春樹の小説といえば、ちょっと孤独でパッとしない主人公が、漏れなく不思議な美女とセックスして、その美女がいなくなり…的な展開のものが多いですが、「アフターダーク」はその型には …
-
お決まりの春樹パターンは健在だけど、相変わらず引き込まれる 「騎士団長殺し」というタイトルからして、最初はバイオレントな歴史ものかなと思っていたのですが、全然違いました。 主人公は、妻に裏切られた孤独 …
-
嵐が丘:恋愛小説で終わらない、もっと普遍的な題材を扱っている小説
嵐が丘 「リア王」、「白鯨」と並んで三代悲劇と言われた本に希望を見出す 「次、何読もう?」と常に考えています。そして、良書を探すためにはいつもアンテナを張っています。読書家の友達からのおすすめだったり …
-
Fitness Junkie:ニューヨークのヘルス&フィットネスシーンはここまできたか
Fitness Junkie 健康&フィットネスオタクなら読みたい一冊 ニューヨークの今どきのヘルス&フィットネスシーンを織り交ぜながら、一人のアラフォーの女性のボディイメージやキャリアの葛藤 …