美意識がなくなってきているアラサー女子は神崎恵に学べ!
キャッチーなタイトルですよね。白雪姫の継母のような・・・恥を忍びつつも手にとってしまいました。美容研究家の神崎恵さんの本です。女性誌にもよく出ているし、本もたくさん出しています。失礼ですが、神崎さんって私の心に語りかけるような美人だとは思わないのだけれど、なんだか気になってしまいます。ちょっと綺麗で、目立ちたがりで・・・綺麗な人だと認めたくないという女のライバル心があるのだけれど、一体裏ではどのぐらい頑張ってるんだろうという嫌味な好奇心。本書、図書館で予約して待つこと4ヶ月(そんだけ人気なんだ…!)。やっと読めました。
神崎さんの本って「内容が薄い」とかアマゾンレビューに書かれていますけれど、もちろん、そうなんです!美容本にどれだけ哲学を求めますか?!パスカルのパンセを読むのとは違うのですから、こういうもんなんだ、って楽しむのが良いのだと思います。
「女性として美しくいたいという意識、そして、それにはなにが重要で、どんな方法があるのかを知ること、そしてそれを、すぐ試す力」p. 268
まさにこれを助長するために勝を入れる本ですね。濃さや深さを求めちゃだめです。美意識、知識、そして行動力、か。神崎恵、頑張ってるな。
今回の私のtake away(取り入れたポイント)はこれ!
- 「リップブラシで口紅を塗ると、綺麗に見えます。」p.125
リップブラシ一つでいつものメイクがなんだか丁寧でキチンとした印象に。リップブラシって今まで使ったことなかったのですが、100均で早速購入してみました。唇は角をきちんと塗ると、印象変わりますね。今まで使ってなかった口紅もリップブラシを使って他の色と混ぜてみたりして。絵具で遊んでいるみたいで楽しい。
- 「季節それぞれに、より美しく映える色があります。」p.139
例えば、春の桜の季節にはピンク、秋には紅葉色の赤や黄土色、茶色などでしょうか。きちんと四季がある日本ならではの楽しめるお洒落てテクでもありますね。色を意識すると毎日の平凡な生活がなんだか煌く気がします。周りの人にも目で楽しんでもらえます。
- 「ヌーブラに慣れる」 p.76
数年前、友達に連れていってもらったあるイタリア発のランジェリーショップで、下着の力を見せつけられ、はまりました。こんなに下地が変わると洋服が変わって見えるんだ!と目から鱗。洋服をすっきり着るための綺麗なベースを作るというだけではなく、見えないところに気を使っている、という自己満足から、更にキレイの相乗効果が得られるのだと思います。大人になったら下着、大事ですね。洋服に合ったものをつけ、変な線やストラップが見えないものにすることは大切です。ブラストラップが見えていてもなんとなく許せるのは20代前半まででしょうか・・・30代ともなると、なんだかだらしなさ感が出過ぎて見ている方が辛いです。神崎さんの、冬にこそヌーブラをつけるテクは取り入れたい。V字あきのカシミアセーター、ぴったりしたリブ ニットなどから、ストラップの線や、ブラの締め付けによる段々背中などが見えると恥ずかしい。
まとめ
私にとって、この手の本は、緩んでいた美容意識をちょっと引き締めるビンタのようなもの。30代ともなると、ともすると全てがルーチン化して、楽しみなしにことが進んでしまいます。
ずっと同じメイク、同じ髪型。洋服もパッとしない。でも変える勇気はない。
そういう時にささっと、1時間ぐらいかけて読んで、アイディアを生活に取り入れるためのものなんです。
この世でいちばん美しいのはだれ?
神崎恵
妻の姉
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