エッセー・随筆 ファッション 美容

生まれつき美人に見せる:男目線で書かれた、女子には新鮮なメイク本

投稿日:2018年7月15日

生まれつき美人に見せる-吉川康雄-idobon.com

初めてメイクをしたときのワクワク感をもう一度

この本、メイクの本なのに写真や図解が殆どありません。文章で、読み手の想像力を掻き立て、メイクさせる。ハウツー本ではなく、メイクについてどう考えたら良いか、その姿勢を正してくれるエッセイ。なんだかロマンチックな著者の意図を感じました。

昔覚えたメイクを儀式的にずっと同じにやっている人にならないために軌道修正してくれます。著者の主張は、自分にある美人の要素(それは誰にでもあるとのこと)を発見し、それを最大限に活かすということ。単に目が大きい、とか鼻筋が通ってるとかではなく、横から見たおでこのラインとか、眉毛の毛並みとか、些細な部分の美人要素を鏡を凝視して発見して、そこが素敵に見えるメイクを研究する。そしてブスの要素はとりあえず無視する!ポジティブ思考です。

オーダーメイドウェディングドレスを作っている者として、この美人要素、ブス要素の発見、活かし方はお客様にデザインを提案するにあたって覚えておきたいと思いました。そして、誰も美人要素だけを持っている人はいない、ブス要素があるからこそそのアンバランスさが魅力になる、との考え方は素敵です。

では、具体的に美人要素を活かすメイクとはどんなものなのでしょう。

一番避けなくてはいけない点は、厚塗り。

「厚塗り」というのはハゲのカツラに似ています。確実にみんなが気付いているのに、誰も何も言わない。痛々しく思われないように気をつけましょう。―P38より

シミがあってもソバカスがあっても、完全に隠すことだけにメイクの労力を尽くさない。それはアンバランスな魅力に変わりえるブス要素と割り切って、取り敢えず無視し、自分の美人要素の方に時間と労力を費やす。

80年代生まれ、アイメイクはブラウングラデーション王道期に生きた私としては、目から鱗だったのはアイメイクの話。
ツヤを出すためにまぶたにバームを塗る。大きく見せるためではなく、なまめくツヤで色気を出す。なるほどー!

しばらく同じメイクを儀式的に朝起きたらして、初めてメイクを覚えたときのトキメキをまた感じたいなと思う方にはオススメの、ざっくり読めるメイク哲学本。


 

生まれつき美人に見せる-吉川康雄-idobon.com

生まれつき美人に見せる
吉川康雄

Amazonで見る 楽天で見る

 

 

The following two tabs change content below.
妻の姉

妻の姉

歴史小説や古典、社会学系の本など、幅広く読む。ウエディングドレスデザイナーなのでファッション系の本も好き。妹以上にモノを増やしたくない派なので、本は基本的に図書館で借りる。2児の母。時には辛口レビューを書くこともある。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-エッセー・随筆, ファッション, 美容
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

そういうふうにできている-さくらももこ-idobon.com

そういうふうにできている:ちびまる子ちゃんの作家の妊娠体験記

妊娠をきっかけに、友人が妊娠にまつわる本を大量に貸してくれました。その中の一冊「そういうふうにできている」は、ちびまる子ちゃんの作家であるさくらももこさんの妊娠体験を綴ったエッセイ。 1995年に書か …

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと-西原理恵子-idobon.com

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと:この本を中学生女子の課題図書にすべし

女として生きていくことのシビアな現実を教えられる本 漫画「ぼくんち」や「毎日かあさん」の作家、西原理恵子さんが若い女性に贈るメッセージの詰まった本。今年、女の子の親になったので、親目線も持ちつつ読ませ …

女の運命は髪で決まる-佐藤友美-idobon.com

女の運命は髪で決まる:今すぐ美容院を予約したくなる本

女の見た目は顔が半分、髪が半分 女の評価が百点満点だとすると、50点が顔、残りの50点が髪で決まる。こう言い切ってしまう著者。面白い考えだと思い、読み進めると、一理あると思いました。 例えば、 ・ 人 …

チソン、愛してるよ。-イ・チソン(著)、金重明(訳)-idobon.com

チソン、愛してるよ。:全身火傷に遭っても前向きに生きる著者の姿勢に励まされる

持っていないものではなく、すでに与えられているものに感謝を捧げる心こそ、幸せの秘訣 韓国の女子大生イ・チソンさんは、ある日大学の帰りに交通事故に遭います。車に同乗していたお兄さんによって救出されますが …

嘘つきアーニャの真っ赤な真実-米原万里-idobon.com

嘘つきアーニャの真っ赤な真実:知らなかった東欧・中央の共産主義世界が読み取れる

少女時代をプラハのソビエト学校で過ごした米原万里さんの回想録 共産党員の娘としてうまれた米原万里さんは、父の仕事の関係で9歳~14歳プラハで過ごし、現地学校ではなくソビエト学校に通われます。この本は、 …