エッセー・随筆 人文・思想 人生論

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと:この本を中学生女子の課題図書にすべし

投稿日:2018年8月2日

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと-西原理恵子-idobon.com

女として生きていくことのシビアな現実を教えられる本

漫画「ぼくんち」や「毎日かあさん」の作家、西原理恵子さんが若い女性に贈るメッセージの詰まった本。今年、女の子の親になったので、親目線も持ちつつ読ませていただきましたが、娘が10代になったらぜひ読ませたいです。

実は私、女の子より男の子の親になりたかったのです。理由は、女は生きづらいと感じるから。社会的にもそうだけど、とにかく生理もPMSも面倒くさいし辛すぎだし、外見とか出産とか育児とか、女は期待されることが多すぎる気がするのです。男も男で大変なことはあるけど、女が通らなきゃいけない道に比べたら、ずいぶん気楽に生きれそうな気がして。

でも今さら性別は変えられないで(笑)、娘にはオンナとしてたくましく生きていただくしかない。そういう意味で、女の人生のシビアな現実を気づかせてくれる西原さんの書きっぷりは素晴らしいです。ダイヤモンドは自分で買おうという考え方。ぜひ中学校の女子生徒向けの課題図書にしていただきたいです。

本書では、西原さんと娘さんとの反抗期バトルについても描かれています。娘さんは16歳で反抗期を迎え、「お母さんなんてキライ!」って言われたり口を聞かなくなったり。「ママ、ママ」と抱っこをせがまれていた時から、あっという間に時間が経って、気付いたときにはやりたいことを見つけて背中を向けてしまうって。

そんな文書を読みながら、なんだかジワっときました。今腕の中で乳をせがんてくる可愛い娘に、ママウザいと言われる日が来るなんて・・・(泣)でも自分が母親に対して反抗したように、そういう日が来るんだろうなぁ。せめてその日までは、思う存分可愛がってあげようと思わされました。

西原さんは高知で産まれて、実のお父さんは病気でなくし、再婚したお父さんはDVな上、首を吊って死んでしまう。ご自身も、旦那さんの言葉のDVに苦しめられ、離婚しているので、子というものは多かれ少なかれ親と同じ運命を歩んでしまうのかなぁと思わされます。シングルマザーの子はシングルマザーになって、ずっと貧困から抜け出せないことも、本書で問題視されています。

でも、西原さんのWikipediaの作歴を見ていると数多くの作品がずら〜っと並んで、スクロールしてもしてもなかなか下に行き着かないくらいなんです。それだけで、めちゃくちゃ行動しまくってきた人だというのがわかります。男で失敗する道は母親から受け継いでしまったのかもしれないけど、貧困だけは受け継がないように、普通じゃ考えられないほど行動してきたんだなって。

本書の最後に「結婚か仕事か悩んだら両方取ってください。育児か仕事か悩んでも、両方取ってください。」とあって、励まされました。私も今、子供が生まれたばかりで仕事は減らしているけど、子供がいるからといってやりたいことを諦めたくはない。西原さんの文章を読んで、諦めなくてもいいんだなと、行動し続けるエネルギーをいただけました。

ティーネイジャーや大学生から、女の子の母親になりたての人まで、幅広い世代におすすめできる本です。


 

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと-西原理恵子-idobon.com

女の子が生きていくときに、覚えていてほしいこと
西原理恵子

Amazonで見る 楽天で見る
The following two tabs change content below.
妻

体や栄養に関するマニアックな本、経済・投資関連の本、社会学系の本が好き。モノを増やしたくないので本はできる限りデジタルにしたいと思っている。ミステリー&サスペンス系の小説が好きだが、はまり込むと家事や仕事をおろそかにするのでたまにの楽しみにしている。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-エッセー・随筆, 人文・思想, 人生論
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

知性の磨き方-林望-idobon.com

知性の磨き方:辛口かつユーモアあふれる論調で語る知性磨き

学問に、読書に、趣味に、あらゆる人に参考になる人生論 私のレビューをいくつか読んでいただいたことのある人はお気づきかもしれませんが(そんな方がどれだけいらっしゃるかはわかりませんが…(^^ …

夢をかなえるゾウ-水野敬也-idobon.com

夢をかなえるゾウ:ぱっとしない毎日の何かを変えたいと思っている人にオススメ

ちょっとふざけてるけど実用的 恐ろしくぱっとしない毎日を送っている主人公の前に、インドの神様「ガネーシャ」が現れて、徐々に主人公の人生を変えていくという小説スタイルの自己啓発本。 ガネーシャはインドの …

保守主義の精神(上)-ラッセル・カーク-idobon.com

保守主義の精神(上・下):何度も繰り返して読みたい名著

保守主義について気合を入れて学びたい人に まず申し上げておきたいことは、本書は上下合わせて800ページ以上の大著だということです。(この私のように)生半可な気持ちで読み始めると途中で心が折れそうになり …

知的生活の方法-渡部 昇一-idobon.com

知的生活の方法:読書への愛やヒントがたくさん詰まった本

この本で自分は読書に目覚めたといっても過言ではない 「1冊の本との出会いによって、人生が変えられた」 そんな言葉、時々耳にしますよね。私もこれまでそれなりに様々なジャンルの本を読んできましたが(といっ …

きみは赤ちゃん-川上未映子-idobon.com

きみは赤ちゃん:女性はもちろんパパになる男性に読んでほしい

妊娠出産を経験する女性の心の中がのぞける 作家の川上未映子さんの妊娠・出産・育児のリアルな体験記録。私も妊娠5カ月に入ったくらいのころにこれを読んだので、とっても共感できるところもありつつ、ぬぉおおこ …