ティーネイジャーに戻ったような感覚で
本書は2014年に映画化されていますが、当時ワシントンDCに住んでいて、これでもか!というくらい電車の中でこの本を読んでいる人を見かけまくったので、ついに流行にのって手に取ってしまったものです(笑)。でも人気が出るだけあって、笑ったり泣いたり、ティーネイジャーに戻ったかのような感情の波を経験できる小説です。
英語で読みましたが、女子高生が語り役というのもあって、ユニークな言葉遣いが面白いです。これをおじさんが書いているなんて・・・。
そしてアムステルダムの描写があまりにも美しくて、オランダに行きたくなります。
映画もすごくよくて、主役のシャイリーン・ウッドリーは可愛いし、青春っていいなってじわじわくる。そして、やっぱりアムステルダムが美しかったです。トレーラーをどうぞ↓
途中ストーリーがひっくり返るような部分があって、引きつけられて一気に読んでしまいます。ガンは怖いです。特に若い人のガンは、悲しい…。
人生のはかなさ、病気の過酷さ、そして時には笑い飛ばすことも大切と教えられるストーリーです。
日本語でも、「さよならを待つふたりのために」というネタバレなタイトルで出版されています。「きっと、星のせいじゃない」じゃ売れなかったのかなぁ。
本書から、いくつか好きなセリフがあったので引用してみます。
“Some tourists think Amsterdam is a city of sin, but in truth it is a city of freedom. And in freedom, most people find sin.”
旅行者の多くは、アムステルダムは罪の街だと思っているが、実際は自由の街なんだ。そしてほとんどの人は自由の中に罪を見つける。
“Dom Perignon said after inventing champaigne, “Come quickly, I am tasting the stars.””
シャンパンを発明した後ドン・ペリニョンはこう言った「早くおいで、僕は星を試食しているんだ」
“My lung sucks at being lungs”
私の肺って肺でいることが下手すぎ。
“Almost everyone is obsessed with leaving a mark upon the world.”
ほとんどすべての人が、この世に何らかの印を残すことに取りつかれている。
“The real heros anyway aren’t the people doing things; the real heroes are the people NOTICING things, paying attention.”
本物のヒーローは、何かをしている人のことをいうんじゃないんだ。本物のヒーローっていうのは、気づきのある人、注意を払っている人のことをいう。
“That’s the thing about pain. It demands to be felt.”
痛みっていうやつは、感じられたがるものなんだ。
“You are so busy being you that you have no idea how utterly unprecedented you are.”
君は君になるのが忙しすぎて、自分がどんだけ未曾有な存在か全く理解していないね。
The Fault In Our Stars
John Green
【日本語版はこちら】
さよならを待つふたりのために
ジョン・グリーン
妻
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