社会・政治 軍事

名著で学ぶ戦争論:気軽に読める戦争論入門

投稿日:2018年2月26日

名著で学ぶ戦争論-石津 朋之-idobon.com

ワクワクさせてくれる格好の入門書

その名のとおり、戦争や安全保障に関する名著を紹介する本ですが、セレクションが古今東西そろっていて、勉強になります(*^^*) 昔はトゥキディデスの『戦史』や『孫子』、『ガリア戦記』などの古典に始まり、クラウゼヴィッツの『戦争論』やジョミニの『戦争概論』などの定番に加え、現代の代表的な著作まで紹介されており、これ1冊で、一通り戦争に関する名著をカバーできるような構成になっております。

解説も、それぞれの著作ごとに2~3ページほどでまとめられており、また、専用用語などを使わず易しく解説してくれているので、ストレスなく読むことができます。もちろん、それでその本の中身を網羅することはできませんが、この解説を読んだ後に、原著を読むようにすれば、理解も早まると思います。(私も、カントの『永遠平和のために』などを読んだ時は、この本にだいぶ助けられました)

ところで、本書は、「経済戦略や経営戦略といった分野で活躍されている方々にも読んでいただける内容になっている」とのこと。私自身はビジネス関係の仕事をしていないので何とも言えませんが、確かに、ビル・ゲイツや孫正義といった著名なビジネス人も『孫子』を愛読しているとのことなので、戦争論とビジネスはいろいろと通じるものがあるのかもしれませんね。

戦争論・戦略論などに興味のある方には、「どういう本を読んだらいいのか」という格好の指針になるのではないかと思います。私自身、こういう読書案内・文献案内などの本は大好きで、この本をきっかけにまたいろいろと本を買い込んでしまいました(^^;) 知的好奇心を刺激してくれる良い本だと思います。


 

名著で学ぶ戦争論-石津 朋之-idobon.com

名著で学ぶ戦争論
石津 朋之 (編著)

Amazonで見る 楽天で見る

 

 

The following two tabs change content below.

国際関係、政治、哲学、古典に関する本が大好物。読書は絶対紙派(電子はちょっと苦手なのです…)。アコースティックギターが趣味で夜な夜な練習にいそしんでいる。ツンツンヘアがトレードマークで、ヘアカットをするときのお決まりの注文は「横と後ろはバリカンでトップは短く」。
▼ブログランキング参加中。クリック応援お願いします♪
にほんブログ村 本ブログへ にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ にほんブログ村 本ブログ おすすめ本へ

-社会・政治, 軍事
-


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

Weapons Don't Make War: Policy, Strategy, and Military Technology-Colin S. Gray-idobon.com

Weapons Don’t Make War: Policy, Strategy, & Military Technology:多少古いが読む価値のある本

  兵器が戦争を起こす、という幻想を吹っ飛ばしてくれる 「兵器は戦争を起こさない」という、通説に反しているようなタイトルがまず私好みです(笑) 内容は、副題にもあるとおり、政策(Policy)、戦略( …

Destined for War: Can America and China Escape Thucydides’s Trap? Graham Allison

Destined for War:米中関係を大胆に予測する刺激的な書

米中関係を語るうえで把握しておくべき1冊 本書の邦訳タイトルである『米中戦争前夜』、見ただけで興味をそそられる刺激的なタイトルで、思わず財布のひもがゆるんでしまいますね!(私だけ?) タイトルだけでな …

Strategic Asia 2017-18 Power, Ideas, and Military Strategy in the Asia-Pacific-Ashley J. Tellis-idobon.com

Strategic Asia 2017-18: Power, Ideas, and Military Strategy in the Asia-Pacific:東アジアの安全保障の全体像がつかめる1冊!

専門書だけど割と楽しく読めてしまう 本書は、アメリカのNational Bureau of Asian Research という、アメリカにおけるアジア研究の重鎮ともいえるシンクタンクが、毎年12月に …

安保論争-細谷 雄一-idobon.com

安保論争:どのように平和を保っていくべきか考えさせられる一冊

安全保障を冷静に考えるためにおススメしたい本 本当に中身の詰まった、勉強になる本だなあというのが、読み終わったときの率直な感想です。本書は、2015年に安保関連法が成立した約1年後に出版された本ですが …

米中もし戦わば-入門 論文の書き方-ピーター ナヴァロ (著),‎ 赤根 洋子 (翻訳)-idobon.com

米中もし戦わば:米中関係の知識整理にうってつけ

一見タイトルは激しいが内容はまとも 何とも刺激的なタイトルですね(^-^; しかも、著者がトランプ大統領の政策顧問であることから、内容もかなり刺激的な内容になっている。。。かと思いきや、本書で述べられ …