パーソナルファイナンスについて知っておくべき基本知識を学べる
この本を知ったきっかけは、著者のインタビューをマーケティング関連のポッドキャストで聞いたのがきっかけ。著者のDeacon HayesはWell Kept Walletというブログを運営していて、いかにFacebook広告を活用してサイトに集客して、アフィリエイト収入を得ているかという内容でした。
なんとHayes氏はこのブログから数千ドル~数万ドルもの収益を得ているとか。収益レポートも全てブログに公開しています。
それはさておき、この本「You Can Retire Early!」の内容は、実に地に足をついたものでした。いわゆる早期リアイアをするためにはどのようなマインドセットを持って取り組むべきか。プランの立て方や借金の返し方、収入の増やし方など、パーソナルファイナンスについて知っておくべき基礎知識が一通り分かりやすく説明されています。
毎日一杯のコーヒーをOpportunity Costに換算すると・・・
この本の中で最も目からうろこだったのが、Opportunity Cost(機会費用)の部分。
早期リタイアを目指して節約をするも、自分でも気づかない部分でうっかりお金を使いすぎてしまうことがあるものです。でも、たとえ毎日のコーヒー一杯でも長い目でみると大きな額になります。その分を節約して投資に回していれば、数十年後にはどの程度の額になっているかシュミレーションしてみると良い、というのです。
例えば毎月のジム代。入会費が149ドルで、月会費が99ドルだとします。これを20年契約し続けたとすると、合計23,909ドル(約260万円)になります。
でもこれを代わりに投資に回して年利8%で運用したらどうでしょう?
なんと57,000ドル(約630万円)にも上るのです。
なので、節約の面だけでみると260万円ですが、実際の機会損失は630万円ということになります。
事実、Statistic Brainというマーケットリサーチ会社によると、ジムに契約している人の中でも67%が全く行かないのだとか。驚きですよね。
井戸本家では二人とも家で出来るトレーニングにいそしんでいますが、ジムに行く必要がないので時間の節約にもなります(家でならパジャマでもできるもんね)。
何気なく買ったコーヒーの一杯一杯や、毎月の固定費なども、これを数%で運用できていれば20年後にはどうなっているかという視点で考えてみると、ちょっとした出費にもシビアになれそうです。
※ちなみに複利計算ならこちらのサイトが細かくシュミレーションできます。
最近お財布が緩くなっているという人、早期リタイアをしてみたいけど何から手を付けていいか分からないという人におすすめしたい本です。
You Can Retire Early!: Everything You Need to Achieve Financial Independence When You Want It (English Edition)
Deacon Hayes
妻
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