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普仏戦争を背景にひとりの娼婦を描いた辛辣で皮肉な物語 以前何件かレビューを書いたバルザックとも匹敵するほど多数の小説を生み出したモーパッサンの処女作。「脂肪のかたまり」はこの短編小説に出てくるフランス …
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On China(邦訳タイトル:中国):重鎮キッシンジャー氏による長大な中国論
不満な点もあるが、面白い 本書の著者は言わずと知れた米国政治界の重鎮、ヘンリー・キッシンジャー氏です。キッシンジャー氏は大統領補佐官や国務長官を歴任し、1970年代の米中国交正常化にも当事者として深く …
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その女アレックス:毎章ごとにこんなにがらっと展開の変わる小説は初めて
完全に普通じゃないミステリー小説 表紙の絵と裏表紙のあらすじからして、女性の誘拐の話かなと思って読み始めました。アレックスという女性は男に誘拐され、想像を絶する残忍な状態で監禁されます。普通のミステリ …
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タイトルはやや過激ですが、内容は意外とマトモ? 本書は2005年に出版されたやや古い本(マンガ)ですが、久々に読み返してみて、やっぱり面白かったのでレビューすることにしました。 まあ、なんというか、ま …
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理科の授業で習いはぐった解剖生理学のたのしさ 独身時代に本屋でたまたま見つけて衝動買いしてしまったこの本。健康オタクになる前に買った本だったのですが、このころから人体への興味は募っていたのだなと今更な …
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ノーサンガー・アベイ:いわゆる「普通の女の子」のプリンセスストーリーに親近感を覚える
現実的なヒロイン像であるキャサリンと、良い教師ヘンリー 19世紀の作家、ジェーン・オースティンの初期の作品であるこの物語は、主人公、キャサリン・モーランドがどれだけ典型的なヒロイン像から外れているかの …
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文系にもよくわかる地球の気候史 先日、本屋で見かけて面白そうだったので、つい衝動買いしてしまいました(^^;) しかし買ってよかったです。最近読んだ科学読み物の中でも、ダントツに面白かったですね。私は …
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人生の本質をまとめた10カ条 本書のサブタイトルにもある「逆説の10カ条」は、元々著者のケント・M・キース氏がハーバード大の二年生だった頃に、高校の生徒会のリーダーたちに向けて書いたものでした。逆説の …
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読みにくいわりに得られるものは少ない 本書は言わずと知れたドイツの大哲学者、イマヌエル・カントによって書かれた、平和論の古典ともいわれる本です。カントと言えば、『純粋理性批判』などの純哲学の著作が大半 …
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からだの地図帳 解剖学用語:とにかく使いやすい日英対訳の解剖学用語集
健康オタクなら一家に一冊置いておきたい 私はAmerican Council On Exerciseという米国のパーソナルトレーナーの資格を持っているのですが、資格取得のために勉強していた時にゲットし …