やりたいことを始めるのに待たなくてもいいのだと思わされる
友達がオススメしてくれたこの本、タイトルと表紙の絵が可愛くてすぐさま読んでみたい気持ちになりました。数時間でサクっと読める短い小説です。
ストーリーは、10人の女性が登場して、それぞれ紆余曲折を得てパリに行くことを決意する話。最後にみんなの人生が交差し、ほっこりした感じで終わります。
年齢も境遇も全く異なる女性たちの話ですが、それぞれの心の描写がリアルで、一人一人どこか共感できるところがあります。
短い小説でここまで人の心の動きを細かく描写できるのは、山内マリコさんのすごいところだと思います。
色々な登場人物がいますが、みんなに共通してあるのが「今の私にパリなんて…」という思い。
この思いは私も持っています。
パリには学生時代一度行きましたが、友達もいるのでまた訪れたいと思っています。
パリだけではなく世界中の色々なところを旅したい。
でも、今の私のままじゃそんな楽しみを堪能する資格はないと、どこかで思ってしまっているのです。
どこかで「東京で、目標を達成するまで、缶詰になって頑張らなきゃ」という気持ちがあります。
この小説では、みんなとりあえず行ってみるか、となっているところに元気づけられます。明日は、ないかもしれないんです。「いつか」ほど不確実なことはありませんよね。
パリ行ったことないの
山内マリコ
妻
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