「 月別アーカイブ:2018年09月 」 一覧

脂肪のかたまり-モーパッサン-idobon.com

脂肪のかたまり:フランス文学入門に必読。さらりと読める短編

2018/09/28   -外国文学, 短編小説
 

普仏戦争を背景にひとりの娼婦を描いた辛辣で皮肉な物語 以前何件かレビューを書いたバルザックとも匹敵するほど多数の小説を生み出したモーパッサンの処女作。「脂肪のかたまり」はこの短編小説に出てくるフランス …

On China-Henry Kissinger-idobon.com

On China(邦訳タイトル:中国):重鎮キッシンジャー氏による長大な中国論

不満な点もあるが、面白い 本書の著者は言わずと知れた米国政治界の重鎮、ヘンリー・キッシンジャー氏です。キッシンジャー氏は大統領補佐官や国務長官を歴任し、1970年代の米中国交正常化にも当事者として深く …

その女アレックス-ピエール・ルメートル (著)、橘明美 (翻訳)-idobon.com

その女アレックス:毎章ごとにこんなにがらっと展開の変わる小説は初めて

2018/09/22   -ミステリー, 外国文学, 小説
 

完全に普通じゃないミステリー小説 表紙の絵と裏表紙のあらすじからして、女性の誘拐の話かなと思って読み始めました。アレックスという女性は男に誘拐され、想像を絶する残忍な状態で監禁されます。普通のミステリ …

嫌韓流-山野 車輪 -idobon.com

マンガ 嫌韓流:素直に面白い

タイトルはやや過激ですが、内容は意外とマトモ? 本書は2005年に出版されたやや古い本(マンガ)ですが、久々に読み返してみて、やっぱり面白かったのでレビューすることにしました。 まあ、なんというか、ま …

マンガでわかる人体のしくみ-坂井 建雄 (監修), 沢田 麻間 (その他), サイドランチ (その他)-idobon.com

マンガでわかる人体のしくみ:この本大スキ

2018/09/16   -医学・薬学, 解剖学
 

理科の授業で習いはぐった解剖生理学のたのしさ 独身時代に本屋でたまたま見つけて衝動買いしてしまったこの本。健康オタクになる前に買った本だったのですが、このころから人体への興味は募っていたのだなと今更な …

ノーサンガー・アベイ-ジェーン・オースティン-idobon.com

ノーサンガー・アベイ:いわゆる「普通の女の子」のプリンセスストーリーに親近感を覚える

2018/09/13   -外国文学, 小説
 

現実的なヒロイン像であるキャサリンと、良い教師ヘンリー 19世紀の作家、ジェーン・オースティンの初期の作品であるこの物語は、主人公、キャサリン・モーランドがどれだけ典型的なヒロイン像から外れているかの …

人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか-中川毅-idobon.com

人類と気候の10万年史:文句なく面白い

2018/09/10   -科学・テクノロジー
 

文系にもよくわかる地球の気候史 先日、本屋で見かけて面白そうだったので、つい衝動買いしてしまいました(^^;) しかし買ってよかったです。最近読んだ科学読み物の中でも、ダントツに面白かったですね。私は …

それでもなお、人を愛しなさい―人生の意味を見つけるための逆説の10カ条-ケント・M・キース (Kent M. Keith)(著)、 大内博 (翻訳)-idobon.com

それでもなお、人を愛しなさい:心にじ~んとくる文章

2018/09/07   -人文・思想, 人生論
 

人生の本質をまとめた10カ条 本書のサブタイトルにもある「逆説の10カ条」は、元々著者のケント・M・キース氏がハーバード大の二年生だった頃に、高校の生徒会のリーダーたちに向けて書いたものでした。逆説の …

永遠平和のために-イマヌエル・カントidobon.com

永遠平和のために:平和論の古典ですが…

2018/09/04   -人文・思想, 哲学
 

読みにくいわりに得られるものは少ない 本書は言わずと知れたドイツの大哲学者、イマヌエル・カントによって書かれた、平和論の古典ともいわれる本です。カントと言えば、『純粋理性批判』などの純哲学の著作が大半 …

からだの地図帳 解剖学用語-監修/佐藤達夫-idobon.com

からだの地図帳 解剖学用語:とにかく使いやすい日英対訳の解剖学用語集

2018/09/01   -医学・薬学, 解剖学
 

健康オタクなら一家に一冊置いておきたい 私はAmerican Council On Exerciseという米国のパーソナルトレーナーの資格を持っているのですが、資格取得のために勉強していた時にゲットし …